230308 ランダム
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* Haruru *

* Haruru *

幸せ日


 + 幸せ日 +



「道明寺、ちゃんと抱いててよ?!わかった?!」

「わぁーってるよ」

道明寺とあたしはつい最近、一緒に住み始めた。

もちろん高級マンションで、あたしは嫌って言ったんだけど・・

道明寺は折れる様子が無く、承知したって訳。

で、今日の朝。

あたしが前住んでいたアパートの人から赤ん坊の世話を頼まれて、

せっかくの休みなんだけど、赤ん坊のお守をしてるの。

道明寺も今日は仕事が休みみたいだから協力してもらってるんだけど・・

「ぁあ~!!コノ野郎!!髪引っ張んなっ!!」

「ちょっと!!ちゃんと抱いててよ」

「この野郎が髪引っ張んだよ、どうにかしろ!!」

「どうにかしろって・・・我慢してよ」

「我慢できるか!!何でこの俺様がっ」

「・・・道明寺、お願い。」(じゃないと洗濯物とかできない)

う゛・・・牧野の上目遣いには敵わねぇー・・・。

「わかったよ」

「ありがと!!道明寺♪」

「後でたっぷり褒美もらわねぇーとな」

ニヤニヤする道明寺。

「ちょ、何よそれ?!」

「あたりめーだろ??俺様のせっかくの休みを使ってやってんだから」

「・・・・・・」

あーあ・・何でこんな奴なんだろ。

「ま、頑張って」

「あ、牧野!!今無視しやがったな!!」

あたしはその言葉も無視し、赤ちゃんと道明寺をおいて家事の残りをやり始めた。




そして、30分後―――――


「道明寺、ありがと。今度はあたしが・・」

やけに静かだと思ったら、2人仲よく寝てたんじゃない。

二人共可愛い顔してるww

「じゃぁーあたしも一緒に寝ちゃいますかね♪」

赤ちゃんを挿むように、道明寺と相向かいに寝転んだ。



何時間経っただろう・・・あたしはゆっくり瞼を開けた。

「ど、道明寺ッ///」

あたしは凄く驚いた。

だって、目を開けた道明寺がすごく近い位置に居るんだもの。

「も・・・しか・・して・・・ずっと見てた??」

「おう。馬鹿面してたぜ?」

「な///失礼なっ!!」

「嘘。すげー可愛かった」

「ぇ/////////」

っふ。おどけてるし、牧野ww


そして、段々道明寺の顔が近づいてくる。

「ぇ、っちょ、道明寺・・」

「いーだろ、今日一回もしてねーし」

道明寺とあたしの唇があと1ミリという時、

「あ!!!!!赤ちゃん!!」

あたしは思わず、道明寺を押し倒してしまった。

「なッ・・なにすんだてめえぇー」

「道明寺、赤ちゃんよ、赤ちゃん!!赤ちゃん何処に行ったのよ?!」

「ぁあー・・・アイツなら、ベットの下で寝てるぞ」

「なっ、何で赤ちゃんがベットの下で寝てんのよ?!」

「俺様と牧野の間に邪魔者は入れねーんだよ」

「何よそれ?!信じらんないっ!!・・よいしょっと」

「ゥンギャアァァァァァァ―――」

「はいはいはい。よし、よし」

「ォギャ、ォギャ――」

「よし、よし」

すごい後ろから視線を感じるのは、あたしだけなんでしょうか??

「牧野」

あたしは道明寺の方に振り返る。

「何?」

「・・・そうやってると・・何か俺達、夫婦みたいだな」

「は?!」

「赤ん坊も生まれてよ、幸せな家庭作りたいな」

「道明寺・・・」

道明寺の少し寂しそうな顔を見るたび、道明寺の過去が頭をグルグルする。

まだ道明寺とは結婚してないけど、結婚したら・・・・・

道明寺と幸せな家庭を作っていきたいと思う。


「ぁ、もうこんな時間!!道明寺、この子届けてくるね」

「おう」




その夜―――――

「ねぇ、道明寺」

「あ??」

「子供ほしいね♪可愛いし、毎日楽しくなるよね」

「牧野・・・・・」

するとその瞬間、あたしの体が宙に浮いた。

道明寺があたしをお姫様抱っこしてるのだ。

「なっ、なにすんのよ!!降ろして!!」

「やだね。これから毎晩、子供作りすんだからな」

「は?!子供作りって・・・そういう意味じゃなぁーい!!」

「ほら、いくぞ」

「体持たないよぉー・・・」


子供ができたら、毎日が『幸せ日』になるのでしょうか??





                      Fin






*あとがき*

少し?ほんの少し微ェロな表現入れました。
これが私の限界ですね・・・・・(゜Д`;)笑
微ェロでもなかったですけどね。
最後まで読んで頂き、ぁりがとうございました!!









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